タイ・バンコクでシェフの遊び心爆発!五感で味わう奇想天外な「ガガン」のインド料理
世界中から多くの旅行者、移住者が集まるバンコク。それだけに実はバンコクは、グルメの上でも世界中のあらゆる料理が楽しめるコスモポリタンシティ!
本場のシェフが腕を振るうフレンチにイタリアン、日本ではあまり見かけない中東料理に至るまで、それこそ気軽な食堂レベルから世界屈指のグルメアワードの常連となっているようなガストロノミーレストランまで、ありとあらゆるグルメが揃っているのです。
そんなバンコクのグルメの世界でひと際異彩を放っているのがインド料理レストラン「ガガン」。「アジアのベストレストラン50」にて4年連続No.1の座に君臨し続けていると共に、ミシュラン2つ星も獲得している、名実ともにアジアを代表するトップレストランです。
せっかくタイへゴルフをしに来るならば、アフターゴルフは世界に名を轟かす一流レストランでのグルメも楽しんじゃいましょう!
4年連続アジアのベストレストランNo.1に選ばれ、ミシュラン2つ星にも輝くアジアのトップを牽引するガストロノミーレストラン。
メニューは暗号のような絵文字のみ
「ガガン」があるのはバンコクきってのおしゃれでハイソな通り、ランスワン通り。真っ白な白亜の一軒家スタイルのレストランで、優雅な雰囲気が漂います。こちらにて、毎晩17時30分〜、21時30分〜の2部制、予約が取れたラッキーな方だけが夢のようなディナータイムを楽しむことができるのです。
なぜ、バンコクにあるインド料理レストランが世界にその名を轟かせているのか?
なかなか取れないと評判の予約が取れた幸運な筆者が、「ガガン」の魅力についてレポートしていきましょう。
優雅なコロニアル風インテリア。
お料理は全25品(!)のコース、6500B++のみ(ノンベジかベジタリアンか選択可)。
席に案内され、渡されたメニューにはスマホの絵文字のようなイラストが縦に25個並んでいるのみ。料理名や説明などは一切なく、一体どんな料理が登場するのか、皆目検討も付きません。
絵文字だけで料理を表したまるで暗号のようなメニュー。
五感をフルに刺激するエンターテイメントな革新的料理
まず最初にやってきたのは敷き詰めた氷の中に立てられた小さな試験管グラスに入った緑色のドリンク。恐る恐る飲んでみるとキュウリのようなみずみずしさとアロエヴェラの果肉のぷにぷに感のある爽やかなお味でした。
試験管に入ったキュウリとアロエヴェラのドリンク。
続いて2品目。メニューには爆発のマークが……。何やら不穏ですね(笑)。
登場したのはシルバーのスプーンに載せられたひと口サイズの卵のような風貌の料理。口に含み噛んでみると、ゼラチン質の表面がプチっと弾け、中から飛び出してきたのはほんのりスパイスを感じるヨーグルトでした。こちらは「ヨーグルトエクスプロージョン」という、「ガガン」のコースの中のシグネーチャー的メニューです。
ゼラチン質の表面を破るとヨーグルトが爆発する「ヨーグルトエクスプロージョン」。
そして3品目へと移るころ、スタッフがポータブルプレーヤーを持ってきたかと思うとテーブルの上に置き、いきなりKISSの「LICK IT UP」を爆音で流し始めました。一体、何事!? と面食らう中、目の前にすっと差し出されたお皿には「LICK IT UP(舐めつくせ)」とのメッセージが!
スプーンやフォークなどを使わず、お皿の上に載せられたペーストを舐めろというのです。高級レストランでは上品に振る舞わなければはしたない……なんて常識はどこへ行ったのでしょう(笑)?
そんなことはどうでもいいのです、KISSの曲に合わせてワイルドに舐めあげてやれ! とばかりに、舐めつくしましたよ。コーンの風味を感じるマイルドなカレーのような味でした。
こちらも「ガガン」のシグネーチャーメニュー「LICK IT UP!」。この日はコーン風味のカレーでした。
お行儀なんて関係ありません! お皿を全部舐めあげちゃましょう。
この後も登場する料理は中華料理のような風貌のもの、お寿司のような風貌のもの、生ウニの空き箱に載せられたもの、真っ黒な餃子のようなものなど、どれもこれもがインド料理のイメージとはかけ離れた型破りな風貌のものばかり。それなのにどこかスパイスの風味も感じさせる、尖ったアート作品のような型破りなメニューの数々に驚かされっぱなしの4時間でした。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚と、5感をフルに刺激されてのディナータイムは、まさに驚きと感動のエンターテイメント! これまでの食体験の全ての常識を覆すような「ガガン」の演出は、まさに“プログレッシブインド料理”なのです。
なんと生ウニの空き箱に載って登場しました。シェフ、ガガン氏は日本料理からもインスパイアを受けているようで、まるで懐石料理のようなプレゼンテーションのメニューも目立ちました。
真っ黒な炭のようなこの物体。こちらはチャコールと枝豆、椎茸を使った料理
ぱっと見では何なのか不明なこの料理の正体は茄子のお寿司。
最後にやっとインド料理らしいメニュー「グリーンピースカレー」が登場。ちなみにここまでスプーンもフォークもナイフも使わず、全て手で味わいました。
デザートメニューはなんと4種類も登場。美しいバラの花はビーツで作られているとか。
2020年閉店予定。行くなら今!
インド・コルカタ出身のシェフ、ガガン・アナンド氏による実験的で革新的、そして遊び心いっぱいの料理は、バンコクを訪れるならばぜひとも一度は体験すべき!
ちなみに「ガガン」は2020年にクローズすることが決まっているので、バンコクでガガン氏の料理が楽しめるのはあと僅か。なかなか予約が取れないので、渡航が決まったらすぐに「ガガン」のウェブサイトからのご予約をおすすめします。アジア最高峰のレストランで、夢のようなディナータイムをお楽しみあれ。
最後に答え合わせのメニューがもらえます。メニューは毎月変わるので、何度でかけても楽しめます。
【データ】
名称:Gaggan
住所:68/1 Soi Langsuan Ploenchit Rd.,Lumpini Bangkok
時間:1st Round17:30 2nd Round 21:30
定休:なし
URL:http://eatatgaggan.com/
予約: reservation@eatatgaggan.com
地図:Googleマップで確認
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