タイ・バンコクで“ピンクのカオマンガイ”の愛称でおなじみ 毎日行列が絶えない名店
タイ料理といえば、ひと口食べたらぶわっと汗が吹き出してくるようなスパイシーな料理や、パクチーなどのハーブを効かせたクセの強いメニューがほとんどだと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、クセがなく、辛くもない日本人の口にもよく合う料理も多いのです。
おすすめは「カオマンガイ」。屋台めしの代表格ともいえる料理で、中国の海南島から渡ってきた華僑たちの故郷の味がルーツになっています。鶏の茹で汁で炊いたご飯の上に茹で鶏をあしらったチキンライスで、シンプルな料理ながら店によってそのおいしさに差が付く非常に奥深い料理なのです。
バンコクの中には無数のカオマンガイ専門店や屋台が存在しますが、その中でも在住者・旅行者共に絶大な知名度を誇る超有名店が、「ゴーアン・プラトゥーナム・チキンライス(ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム)」です。
早朝〜ランチタイム、夕方〜深夜の二部制。ランチタイムやディナータイムは行列必至なので、少し時間をずらすとスムーズに入店できます
創業60年の老舗は、スタッフのピンクのポロシャツが目印
お店があるのは衣料品の卸問屋が軒を連ねるプラトゥーナム地区。スタッフたちがおそろいのピンクのポロシャツを着ていることから「ピンクのカオマンガイ」とも呼ばれています。連日、営業時間中は満席状態、ランチタイムなど時間帯によっては行列もできますが、回転が早いのでそれほど待つことはないはずです。
創業は1960年。海南島から渡ってきた創業主の手によって開店。現在は、孫に当たる三代目が大切に秘伝の味を守り続けています。
ふっくら柔らかなチキンは見るからにおいしそう
現在は三代目が切り盛りするが、二代目も現役で毎日店に立っている
ふっくら柔らかな鶏肉、香り高きごはん、特製タレ。三位一体で奏でるおいしさのハーモニー
自慢の「カオマンガイ」はたったの40バーツとリーズナブル。ごはんの上に乗せられたチキンは、ふっくら柔らか。そしてジューシー。ひとくち食べると口の中が旨味でいっぱいに満たされるほどのおいしさです。そして、そのチキンのエキスがたっぷりと出たスープで炊き上げたご飯の香りの高さ、しょうがをたっぷりと効かせた味噌ベースの特製タレが奏でる三位一体のハーモニーは、本当に素晴らしい、のひと言。そんな自慢の「カオマンガイ」が、物価上昇激しいこのご時世の中でもたったの40バーツとリーズナブルなのも嬉しいポイントです。
なぜ、これほどまでに「ピンクのカオマンガイ」が変わらない人気を誇り続けるのか?
その秘密は、創業時からの秘伝の作り方を守りながらも、使用する鶏肉や米、野菜などの素材はその時々で品質も味も良いものを選び、常にクオリティーを保ち続ける努力を惜しまないからこその賜物なのだとか。
こちらが多くの人の心を虜にする「カオマンガイ」(40バーツ、大サイズ60バーツ)
サイドメニューでオーダーする人も多い「苦瓜スープ」(50バーツ)。ポークリブもたっぷり入っています
とろとろ柔らかに煮込まれた豚肉の料理も美味。小60バーツ、大120バーツ
なお、セントラルワールド前、BIG C横にオープンした新しいショッピングモール「The Market」内にも支店がオープン。こちらはエアコンの効いた涼しい店舗で、本店にはないメニューも多数用意されているのが特徴です。ゴルフの合間に、ぜひタイ庶民の味をたっぷりと楽しんでみてはいかがでしょうか。
【データ】
名称:Go-Ang Pratunam Chicken Rice
住所:960-962 Soi Phetburi
TEL:061-656-9659、02-252-6325
時間:6:00〜14:00、17:00〜02:00
定休:なし
URL: https://www.facebook.com/GoAngPratunamChickenRice/
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