タイの極楽浄土はココにあり!?森羅万象を描いた天井画があまりに美しすぎる「ワット・パクナム」
敬虔な仏教徒が大多数を占めるタイ。バンコク観光のハイライトである「ワット・プラケオ」「ワット・ポー」「ワット・アルン」は、タイを代表する格式高い寺院ですが、もちろん、それ以外にもタイ全国津々浦々いたる場所に寺があり、人々の心の拠り所となっています。そして、ひと言で寺といっても、巨大な仏塔のある寺、巨大がガネーシャが寝そべるパワースポット的な寺、アニメキャラクターが壁面のモザイク埋め込まれた寺、地獄世界を教える地獄寺など、タイのお寺は個性豊か。
バンコクにも無数の寺が点在しますが、その中でもとりわけ“フォトジェニック！”と、日本人ツーリストに人気を集めているのが、「ワット・パクナム（正式名称：ワット・パクナム・パーシーチャルーン）」です。数年前ほど前、当時はまだガイドブックには一切紹介されていなかったにもかかわらず、SNSの口コミから噂が広がり、今では多くの観光客が訪れるようになりました。
美しい寺院へは、MRTバーンパイ駅、BTSタラートプルー駅、BTSウッタカート駅が最寄り駅
高さ80mを誇る大理石製の白い仏塔内に宇宙世界が
「ワット・パクナム」はもともと、アユタヤ時代（15世紀後半〜17世紀初頭）に創建された歴史ある寺院で、千葉県成田市に別院もあります。寺院の敷地内で一際目を惹くのは、約80メートルの高さを誇る大理石でできた白い大きな仏塔。2012年、ラーマ９世（プミポン前国王）の72歳の誕生日に完成しました。
大理石でできた仏塔の内部は豪華できらびやか
1階はタイの芸術や文化遺産を展示、2階は各種儀式や会議、瞑想で使われるフロア、3階は仏像や様々な外交資料を展示する博物館、4階は座禅・瞑想の理論を説き、人々から尊敬を集めた高僧・ルアンポーソッド師の黄金の仏像を展示するフロア……と、内部はまるで博物館のよう。1階から順番に展示物を見学しながらフロアを上がっていき、ようやく辿り着くのは最上階の5階。仏舎利が奉納された塔と天井画が広がるこの場所こそが、“フォトジェニックすぎる場所”として多くの見学者が絶えない場所です。
アンティークの車や食器などの文化遺産を展示
1916年〜1956年まで住職を努め、座禅・瞑想を説いたルアンポーソッド師は、東南アジアで大変尊敬を集める高僧のひとり
違う次元へと意識が飛びそうな圧倒的な空間
フロアの中心にあるのはエメラルド色に輝くガラスでできた神秘的な仏舎利奉安塔。そして、その頭上に広がるのは、極楽浄土、あるいは宇宙空間を思わせるような壮大な天井画……。その圧倒的な美しさとスケールに思わず息を飲んでしまうことでしょう。菩提樹の麓に座る悟りを開いた28体の仏をぐるりと描いた天井画は、森羅万象を描いていますが、この下に立っていると、意識がふっとあるいは違う次元や異世界へと飛んでいくような感覚に陥るかもしれません。
極彩色の世界の中、静かに祈りを捧げ、心を鎮めましょう
菩提樹の下に座る悟りを開いた仏陀を描いた天井画
「ワット・パクナム」は瞑想を提唱する寺院。ぜひ、宇宙空間に包まれるような圧倒的な空間の中、静かに自分自身の意識と向き合ってみてはいかがでしょう？
仏舎利塔を3回周り、祈りを捧げる信者たち
【データ】
名称：Wat Pak Nam Phasicharoen
住所：300 Ratchamongkhon Prasat Alley,Pak Khlong Phasi Charoen,Bangkok
TEL：02-467-0811
時間：8:00〜18:00
URL：https://www.facebook.com/WATPAKNAM.BKK/
MAP：Googleマップで確認
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